ビズシンク
ビジネス思考力研究所

人間がアンチエイジングのサプリメントを飲むように、企業・組織の健康寿命を延ばす方法はあるでしょうか。

私は、「マヒした感覚」をよみがえらせる ⇒「問題を問題と感じる感性の復活」がカギになると考えます。

「じゃあ、部下に問題報告を義務付けよう!」と考えがちですね。しかし私の経験上、強制は一時的な効果にしかなりません。メンバーが自分で問題を感じて、自主的に問題提起するようにならなければ意味がないのです。 そもそも「仕事のどこに問題があるか」は、漠然としていて人に話しにくいものです。「話しても分かってもらえない」という意識が、人に問題について語ることをためらわせます。「問題について話しやすい。理解してもらいやすい」…そういう職場になるような工夫が必要です。

私は次の4点が、「問題を問題と感じる感性の復活」に重要だと考えます。

① 一緒に考える:  「一方的な問題報告」ではなく、「一緒に考える場」で話をする。

② 視覚化する:  どこがどう問題なのか、「問題を視覚化」して話しやすくする。

③ 定例化する:  ①②を定例化し、継続的に問題が改善される仕組みを回す。

④ 効果・メリットを示す: 改善の効果を公表し、問題提起者にインセンティブを与える。

私は②の「問題の視覚化」に、「4ファクター・モデル」というツールを使っています。「どこがどう問題なのか」シンプルに描き、問題について話しやすくする便利な問題分析ツールです。当研究所ではこの「4ファクター・モデル」をコア技術に据え、組織の活性化や、プロジェクトチームのマネジメントを成功させる活動を行っています。